かっこいい服装とは何か?

私はあまり服装に興味がない方だと思う。「好きな服のタイプ」というのはあるが、そんなに大きなこだわりはない。さすがに母親がスーパーでケミカルウォッシュのジーンズを買ってきて「明日からこれを履きなさい」と命じてきたら「えー、絶対嫌や」と拒否はすると思うが「嫌なら浪人時代の予備校代と留年したときの学費を返しなさい」と言い返されれば履くしかない。まあその程度だ。

さて、そんな私から見ても豪州の服装はあまりかっこよくないと思う。
間違いなく日本人の方がオシャレだ(ただし、別にオシャレがいいとは言ってないが)。


そこで今日は写真を使って、豪州の最新ファッション事情を紹介したい。

まずはシドニーで見た面白いTシャツ。

確かに山手線の中では「原宿」はオシャレな街の方に入るだろう。「山手線のどれかの駅が入ったTシャツを着なければならない」というルール下であれば、まだ上位に来るかもしれない。いや、どうだろう。逆にベタ過ぎて恥ずかしいかもしれない。まあでも「鶯谷」とか「西日暮里」あるいは「新橋」などに比べればマシだと思う。いやでも意外と「西日暮里」と入ってたら笑いも取れるしいいかもしれない。うーん、これは難しいルールだぞ。「品川」はフォントによってはロゴっぽくていいかもしれない。「目白」とか「田町」は駅の持つメッセージ性が低いような気がしてあまり選びたくない。「新宿」や「池袋」だと街が巨大で色々なイメージがあるのでTシャツに書いてあっても意味がよく分からない。そう考えたら「原宿」はベスト5には入るかなあなどと思うが、だまされてはいけない。そもそもそういうルールではないのだ。つまり「豪州に売っているいろんな服の中から(値段の制約はあるけど)どれを選んでもいいよ」というルール下での「原宿」なのだ。

続いてゴスロリファッション。

驚くことにこういう専門店まである。私は中に入る勇気がなかったが、中には若い女性が結構入っており、そこそこ人気がありそうな感じだ。
ゴスロリには日本のイメージがあるのかお店には日本っぽい名前がつけられていた。

うーむ、これで日本人がやっている会社でないことは明らかになった。しかし、なぜかここも「山手線ルール」が適用されているようだ。


そして豪州の最新モードのお店。
日本で言う「メンズノンノ」みたいなのに取り上げられて若者が「今一番欲しいブランド」になっているらしい。昔テレ東でやってた「ファッション通信」みたいな最新モードだ。

街でもたまにこういう服の人を見かける。
「G」っていうのはなんだろうか。


しかしなんだかんだ言っても究極のファッションはやはり肉体改造である。日本にも「服飾と性と麻薬と死のクロスロードマガジン」を標榜した極めて危ない「BURST」という雑誌があった。(ちなみに今HPを見てみると「世界の叛乱分子から学ぶ」「シアトル血管深夜特急」「死体 ホルマリンの揺りかごから電気椅子まで」とか完全に危ない記事が並んでいる。)
しかしこっちだって負けてない。タトゥーやボディピアスは日本の何十倍もメジャーだ。

タトゥーを入れようと思ったときに何を入れるかは非常に重要な問題である。なぜなら基本的には一生付き合っていくことになるのだから。結婚相手を選ぶくらい重要だ。勢いで決めてしまってはいけないのである。
そこでカタログが必要になってくる。その点やはりこちらのカタログのセンスは素晴らしい。

漢字を入れたくなるのはなんとなく分かるが、ここに書いてあるのが入っているとちょっと笑ってしまう。

昔いかつい外人が腕に「会議」とタトゥーを入れているのを見たことがある。ここにあるのはそこまでひどくないが、どれもちょっとだけずれている。「魔除け」とか「仙」も変だし、「仏教」も「道教」も変だ。


きっと向こうから見たら私の着ているものを見て「妙なの着ているなあ」と思っているのだろう。
(というか日本でも誰かにそう思われてたんだろうと思うと胸が苦しい…。「なんだあのケミカルウォッシュ」みたいな)